木都ジョントーマス真奈夫
横川商店街で写真店を営むオヤジ、木都ジョントーマス真奈夫役の松井修です。
カメラアイとでも言いましょうか・・・鋭い目つきで見詰めるコワソーなオヤジ。殺人?事件発生で現場に駆けつけたテレビの取材陣を足止めさせてしまうコワものです。
そもそも映画・テレビニュースづくりのプロだった私は、神酒監督ら若い製作スタッフらの後押し役を買って出て映画を成功させようとしたつもりがオヤジキャストに回ってしまったもの。
オヤジキャラまるだしの根宇、目光、木都の三人がそろえば製作現場は最高潮。冬場の夜中の商店街のロケ現場は若者とオヤジたちの熱気でいっぱいで、完成度の高い作品に仕上がりましたよ。
「かよこバス」を造った横川商店街の面々の心意気に惚れた新鋭神酒大亮監督が後輩の広島市立大生らのスタッフと共に手弁当で作ったものです。
オヤジたちのロマンと商店街を取り巻く人たちの人間性を心豊かに描いた映画です。
さてあなたもご覧になってはいかがですか。きっとスッキリすると思いますよ。
医師役の河野寛です
ど〜も〜!医師役の河野寛(劇団Hamachi主義)です。
いやあ〜、参加できて良かった。楽しい時間でした。
といっても、僕はかな〜り孤独な役回りだったんですがね。ハハ
ほ〜んとワクワクしましたよ〜。
僕の場合は、以前某ダンスデモライブの打ち上げで語り合ったタカハラ氏に電話で「監督に合って」と誘われて、雪の残る山小屋(山みたいだな)に出かけ、そこに現れたのは長嶋ではなく神酒監督だった。
シータの神酒監督は数年前から注目していたので、ナイスtoミーチューでした。
医師役っていうのも、親戚に医者が多いので、何だか縁を感じましたし。
あ、僕も親も兄弟も嫁さんも子ども(晏くん1歳)も医者ではないんですがね。
あ、晏は「あん」と読みます。え〜と、晏くんは最近「アンパンマン」がうまく言えるようになりまして
(中略)
寒〜い日の冷た〜い床の数時間は体が固まるかと思いましたが、貼るカイロの行列とスタッフの心遣いがと〜っても温かかった。カンドーした!
”映画の撮影”は、”舞台”と違って同じシーンを何度も繰り返したり、時間の流れが行ったり来たりするので、戸惑いもありましたが、新しい発見がありましたぜ!ボス!
で、感覚がつかめた頃にはクランクア〜ップ!ありゃりゃ〜。今度また使ってね。
演劇界でも何故かワンポイントでのおいしい役回りが多いんですが、今回も...
皆さん!映画は最後の最後までキッチリ観届けましょうね。
さて、我等が劇団Hamachi主義も12月に2年ぶりの公演(10周年記念!)をうちますので、こちらも頭の片隅に...。ではでは!
根宇健役の香口隆徳です
親父オーデション受けて横川商店街の花屋「根宇フラワーショップ」の親父こと根宇健の役貰いました香口隆徳デス。
理緒ちゃんの親父の亀ちゃんの良き理解者役です。お好み屋の太丸・写真屋のトーマス・おもちゃ屋のミゲルの個性豊かな親父5人組の調整役・世話人的存在と言ったところ。
おいらたちはバス復元だけじゃなくて、バンドもやってる。ラストシーンで演奏するけどおいらはサックス吹きまくり状態!でも本当の趣味は尺八、暗譜は「北国の春」と「歩」くらい。
それよりも牛やからすの鳴き真似とか寅さんや鶴田浩二の人間のものまねの方が受けるかもね。生まれは豊平どんぐり村。今後ともみなさんよろしくね。
浦尾津麻子
理緒の母親であり、亀太の妻・浦尾津麻子役の吉崎和子と申します。
さて、映画に出演する経緯から申し上げます。
「吉崎さん映画に出て頂けませんか?」
かる〜い誘いに「私でいいの?」とかる〜返事をしたのがきっかけで「横川サスペンス」への出演が決まりました。
撮影が始まった途端、妥協を許さない監督のカメラが廻り続け、こんなノリで引き受けた事を反省と後悔をする間もないまま、長く短い1ヶ月が過ぎてしまいました。
人生は筋書きのないドラマと言いますが、こんな私が映画に出た事が、まさしく私の人生のシナリオに全くないものでした。
ラストシーンの可部では、出演者・スタッフの方々の頑張りに鳥肌の立つ感動と熱く燃えるものを感じました。
それにしても出演者の熱演に少しでも応えられるようにと・・・私なりに身体を張った?イヤイヤ「命」を張りました。
追伸:この映画は、少年の心を持つ大人達のロマンと、商店街を取り巻く人々の優しさと人情が溢れる映画です。
出演者の中に自分の姿を見出して頂ければ、幸いに存じます。
俳優 河村竜也です
唐丸チリ役の河村竜也です。
二月の終わりにクランクインしたこの映画が、クランクアップしたのは僕が25の歳になる前日のことでした。
25になった3月28日早朝、広島空港に向かいながらおよそ一ヵ月に及ぶロケ生活を想い、普通の映画づくりではありえないようなことをまた一つ体験したんだと僕は確信していました。
これだけたくさんの熱い気持ちを持った町の人たちとがむしゃらに映画創りに没頭したこと。
イメージを共有し続けたこと。クリエイティブであり続けたこと。
羽田空港に着くと、東京の空気を吸いながら僕はなぜか勝ち誇ったような気持ちになりました。
何に対して勝ったのかは分かりません。
それはよく分かりません。
そもそも何と戦っていたのかさえよく分かりません。
ただ、こぶしにグッと力が入った、その時に込めた力がロケから四か月以上過ぎた今でも自分をつき動かしているのは確かです。
浦尾亀太
魚屋の頑固オヤジ浦尾亀太こと、理緒の父親役の高橋憲吾です。
家庭も女房も放ったからして、日本初の乗り合いバスの復元に夢中になっている、横川のオヤジたちの集約的役どころ。
アンタの注ぐ愛はバスか私か?ふと寂しさを覚える津麻子。彼女の起したある行動と、夫婦の心の間隙がサスペンスを生む大事な要因になっています。
神酒監督の作品はスピーディーなので、そこを見落とさないで下さい。加えて亀太は失語症かと思うくらいものを言いません。わずかな夫婦の日常会話も聞き漏らさないように。
亀太は口下手で、自分の気持ちを滑らかに表現ができません。だから表面は女房につれなく、粗暴な感じすら与える。妻を愛していないわけではないが、古い日本男性の典型的なとこがある。説明を省くクセがある。だから、感極まったとき、口にする言葉が唐突に聞えたりする。
これらのキャラが、私の性格にソックリだとワイフに笑われマシタ。演技力が優れていたのではなく、たまたま亀太のイメージに合っていたのでこの役が回ってきたのだと思います。
映画館には30年近く行かなかったが、横サス出演を機会に映画を見に行き始めました。近くのTOHOシネマズ緑井には、8っつも映画館がある。シネ・コン方式とかいうらしく、上映している作品はみな違う!大型映画館での東映ヤクザ映画や日活映画でタイムストップしているジジイは、入ってみて目を剥く!で・・・病み付きになった。
4月にリチャード・ギアの「シャールウイダンス」を見ました。「宇宙大戦争」も「スタウオーズ・エピソード3」も、「星になった少年」もかたっぱしから見ました。
で、思いました。映画は基本的に娯楽に徹した作品がヒットする。ジャンル内容は問わない。問われるのは作る側の観客に対するサービス精神。なまじ凝ったり芸術性や思想性を追求すると当たり外れが生じる。晩年の黒沢明監督の作品にも、少しそれを感じる・・・。ナンテいっぱしのことを。
アナログ世代のじじいにはデジタル・テクニカルは通用しない。スタッフのみなさんとの、この世代間の感覚的落差が、映画製作中の密かな楽しみでもありました。
今またパソコンで、若い人たちに迷惑をかけています。しかし、歳をとるといいこともある。TOHOシネマは一人1800円のところ、どちらかが五十歳以上なら、夫婦二人で2000円で入館できる。1600円の得だ。
悔しかったら歳をとってみろ!
今、亀太は週末にはカミさんと仲良く映画鑑賞。これも横川サスペンス出演が機縁!みなさん、どうもありがとう!
次は東京の本物俳優チリ君にバトンタッチ!
目光ミゲル
始めまして・・・目光ミゲル役(おもちゃ屋のオヤジ)
の松田祐己と申します。
いつもおどおどして、喋りたくても喋らしてもらえない、よくピンクのハンカチで汗を拭いています。(本当の自分の性格とは正反対の役です)
まず、本年2月5日に準主役のおやじ2名を決めるオーディションに参加させてもらいました。参加してみると本当にキャラの強いおっさんや芸達者なおやじばかりで、こりゃ私じゃ無理だと思いました。そこで、オーディション本番では「笑いを取るだけでええわい」と思って望みました。案の定、笑いを取ることが出来て満足して帰りました。
さて、2週間後に監督から電話がありました。
準主役にはなれませんでしたが、私にピッタリのおやじ役があるという事でした。
本当にこんな私でいいの?
(ビビディ・バビディ・ブーの替え歌でチビで・ハゲで・ブーのこの私で・・・)
って思いましたが、1秒で引き受けることにしました。(早〜)
ということで、この映画に出演させて頂くことになったのです。
撮影では、緊張した雰囲気の中にも常に笑いが絶えず、キャラの濃いキャストやおやじがいつも笑わせてくれました。
撮影製作は初めて携わったわけですが、とにかく楽しく参加することが出来ました。監督を始め、スタッフの皆様に本当に恵まれたと思います。
この映画は100万円という低予算ですが、感動あり・笑いあり・人情味ありの映画でとても完成度の高い作品に仕上がっています。(えっ、これで100万円って感じですなあ・・・)
是非、ご覧頂きたいと存じます。
次は亀ちゃんですよ〜。まっちゃんでした。